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2012年7月 2日 (月)

『和漢薬方意辞典』

22

中村謙介 著  緑書房 2004

 巻末の著者プロフィールを見ると、中村謙介先生は昭和42年千葉大学医学部卒。漢方を藤平健先生、小倉重成先生に師事なさった方で、日本東洋医学会専門医・指導医です。

 辞典の名の通り、あいうえお順に方剤が並べられており、見開き2ページでひとつの方剤についての情報がまとめられています。収載されている古典、方意、自他覚症状の病態分類の表、脈候、舌候、腹候、病位・虚実、構成生薬、方解、方意の幅および応用、参考、症例という12の項目について整理されているので、読みやすい本です。

 面白いのが症例の項目で、藤平健先生の『漢方臨床ノート・治験篇』や、矢数道明先生の『漢方治療百話』、大塚敬節先生の『漢方診療三十年』ほか、『漢方の臨床』などから各先生方の症例を引用しています。なかには治療に苦慮する様子もあり、歴代の偉大な漢方医も日々戦ってこられたのだと感じます。

 巻末には68の病態に分類した索引がついています。これは、虚証、実証、寒証、熱証、燥証、湿証、気滞、気の上衝、血証、水証、亡津液、急迫・痙攣、疼痛、精神症状という14の症状に分けられて、目指す方剤を見つける仕組みになっています。

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