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2012年5月25日 (金)

『臨床応用 傷寒論解説』

11 大塚敬節 著    創元社・東洋医学選書 1966

 漢方の大家、大塚敬節先生が書かれた『傷寒論』の解説書です。序文で、先生は、

        古人は「漢方医学の研究は『傷寒論』に始まって『傷寒論』に終わる」といったが、わたしも死ぬまで、この研究をつづけて行きたいと思っている。

    

 と、記されています。

 この後漢の頃に成立したといわれる『傷寒論』は、各時代の医者たちが条文を読み、研究し続け、解釈をしてきて、現代にあってもなお、その重要性は変わらずにあるという驚くべき本です。

 最初に、解説があり、『傷寒論』の成立や背景、日本への流伝、研究の歴史について知ることができます。その後に本文解説があり、太陽病篇(上中下)、陽明病篇、少陽病篇、太陰病篇、少陰病篇、辨厥陰病篇、辨厥陰病霍亂篇、辨陰陽易差後勞復病篇182章があります。索引は薬方の部、薬方と応用目標の部、薬物の部、人名の部、書籍の部、雑の部がつけられています。

 表紙の厚紙を除いても3センチもの厚さのある本ですが、いつかきちんと読もう、と思っています。必要なことが簡潔に述べられている『傷寒論』の奥に、このように深い森があるのだと、うかがうことができます。このシリーズの装丁は生薬のイラストで、本棚が明るくなります。

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